おはようございます。小黒(@dekunobou365)です。
大学時代に写真を始めてから、いつの間にか10年以上が経ちました。
「趣味で撮るときと、カメラマンの仕事として撮るとき、どんな違いがあるのですか?」と、聞かれることがあります。様々な違いはありますが、その一つが撮影・編集した後、「完成までに三段階が存在する」ことです。
私個人の意見に過ぎませんが、今回はこの完成までの三段階について書いてみようと思います。
納品すること
お客様が発注してくださった商品を、期日までに、確実にお届けすること。これがカメラマンの仕事として撮影する上で大前提の行動となります。確実というのは、例えば色味の調整であったり、媒体に最適なサイズや解像度にしたりといった、データの調整も含みます。
趣味の撮影には納期はありませんし、好きなように色を変更していました。仕事で撮影する以上、「撮影は私だが、私の写真を撮っているのではない」と自覚することが大切だと感じています。
使っていただくこと
無事に納品できたとしても、その写真を使っていただけなければ意味がありません。
カメラマンとして駆け出しの頃の話ですが、半日かけて撮影したHP用の写真が、結局ほとんど使われなかったことがありました。「個人的に」満足がいく一枚が撮れたとしても、お客様にも満足していただけるとは限りません。撮影技術だけでなくニーズを把握する技術も足りておらず、実力不足を痛感した、本当に悔しい経験です。
良い影響が出ること
写真を撮る背景には、必ずお客様の思いや課題があります。例えばプロフィール写真だったら、ビジネスでの信頼感を上げることが目的かもしれません。お子様との記念写真だったら、10年後に家族で見返したときにも、笑顔になれるような写真が求められていると思います。
仕事で撮影をするときは、こうしたお客様の思いや課題に答え、写真を通して「良い影響が出る」よう、逆算して準備をしていきます。良い影響が出るとは、「成果が上がる」とも言い換えられますね。撮影の前にお客様からヒアリングの時間をいただくのは、それらをきちんとすり合わせるためです。
まとめ
このように、私は「納品をすること」「使っていただくこと」「良い影響が出ること」という三段階を意識して撮影するようにしています。
カメラマンとして撮影スキルを高めていくことは、もちろん大切。ただ、良い仕事をするためには、それだけではいけないなと痛感しています。お客様とのコミュニケーションや、現場での立ち回り……。上を見ればキリがありませんが、もっと上達していきたいと感じる毎日です。